時代の変化に伴って住みやすい住宅の概念は変わる
注文住宅は家族全員の利便性を考えた住宅設計にする必要があります。住みやすい住宅の条件は時代とともに変化しており、かつては住みやすいと感じていた住宅も、今になっては住みにくくなったという話は少なくありません。人々は常に便利を追求し、やがて便利に慣れていくのです。住宅に求める条件や価値観が変化していくので、住宅設計もそれに合わせる必要があります。近年は夫婦共働きの家庭が一般的になってきています。妻は専業主婦として家庭を守るという構図は崩れつつあり、家事を例にしても早く帰宅した人が行うなど、臨機応変な対応を求められる時代です。そうした生活スタイルも考慮したうえで住宅設計を詰めていく必要があるわけです。特にこだわりたいポイントは間取りで、収納と生活動線には不便が生じないように工夫してください。
収納と動線の問題を解消する知恵
共用のクローゼットがあれば、収納と動線が最適化されるでしょう。大型のクローゼットを用意すれば、洗濯物を持ち運ぶときの労力が軽減します。一階で洗濯をして二階の各部屋に持ち運ぶのは、年齢を重ねるにつれて厳しくなってくるはずです。現在は少子高齢化の影響により、人生100年時代に突入する勢いです。収納スペースの問題を解消すれば、同時に生活動線もすっきりします。生活動線は暮らしやすさに強く影響するため、常にシンプルを意識して設計しましょう。ひとり暮らしの場合ですと、複雑な動線にしても不便を感じないかもしれませんが、複数人で生活するとなれば状況は大きく変わってきます。注文住宅づくりでは家族全員がいかにスムーズに室内を移動できるか考えておくことが大切です。
京都の注文住宅の自由度は、地域によって異なります。景観政策の対象となる地域の場合、建物の高さや外観など細かいルールを守る必要があります。